iPhoneのアウトカメラで自撮り撮影する際、「今どう映っているのか確認したい」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介するiPhone向けワイヤレスモニター「VL-PH02 Max」です。
このモニターを使えば、アウトカメラ映像をリアルタイムでモニターに表示でき、写真や動画の構図確認がグッとラクになります。
VL-PH02 Max は、自撮りや俯瞰撮影、手元撮影など、構図を確認しながら撮影したいシーンで活躍。MagSafe対応で取り付けも簡単です。さらに、有線接続すれば4K30pでも遅延が少なく安定した撮影が可能です。
この記事では、実際に使って感じた「ここが便利」「ここは注意かも」といったリアルな視点でレビューしていきます。
- iPhoneのアウトカメラで「自撮り」「俯瞰撮影」「手元撮影」をしたい
- 撮影時の構図をリアルタイムで確認したい
という方は、ぜひチェックしてみてください。

製品概要(特徴と仕様)
特徴
- iPhoneのアウトカメラの映像を 有線 or 無線 で表示できるモニター
- MagSafeに対応しているので着脱が簡単
- モニターのシャッターボタンで iPhone の撮影操作が可能(Bluetooth接続)
- 有線接続なら4K30pで安定した映像表示が可能
- 無線接続ではHD画質(最大60FPS)に対応。ただし遅延することも。
- コンパクトで持ち運びやすいサイズ感と重量
仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 3.97インチ |
サイズ | 約 103.5 x 62.5 x 12.2 mm |
重量 | 約104g(実測値) |
カラー | ブラック、ピンク (リンク先はAmazon) |
対応OS | iOS 9.0 〜 iOS 18.0 |
バッテリー持続時間 | 約1時間40分(実測値。使用環境による) |
充電時間 | 約2時間(実測値) |
価格・購入先
参考価格:¥9,800
(※2025年8月4日時点の参考価格です。今後、価格が変動する可能性があります)
🛒 商品リンクはこちら
同梱物
以下の6点がパッケージに含まれていました。
- モニター本体
- 充電ケーブル
- 収納ポーチ
- マグネットリング(MagSafeに対応していないスマホ用)
- Bluetoothリモコン
- 説明書(英語/中国語のみ)
※日本語の説明書は付属していませんが、初期設定は画面表示に沿って進めるだけなので、特に難しくはありません。

外観
モニター本体はコンパクトで軽量。持ち運びにも適したサイズ感です。
- 下画像(左)ミラーリング切り替えボタン/撮影ボタン/電源ボタン(長押しで電源ON・1回押すと180度回転)/ストラップ穴
- 下画像(右)映像音声端子(USB-C)/充電インジケーター/充電端子(Type-C対応)


充電中はLEDが赤く点灯し(左)、満充電になると緑色に変わります(右)。


使ってみた!
背面カメラの映像がリアルタイムで確認できるので、
- 自撮り
- 商品レビュー
- 俯瞰撮影
これらの撮影時に画角をチェックしながら撮影できます。めちゃくちゃ便利です!



(上の映像はインカメラの映像ですが、アウトカメラの映像もチェックできます)
自撮り撮影をする際は「ミラーリング」の機能をオンにすると便利です。
ミラーリングという名前そのままですが、ミラーリング機能(Mボタン)をオンにすると、アウトカメラで撮影した映像が、鏡に映ったように表示されます。なお、ミラーリングを有効にすると、上下も逆さまになるので「電源ボタン」を押して画面を回転させて上下の向きを調整すると良いです。
使ってみて(良い点・残念な点・気になる点)
実際に使ってみて感じたことを、良い点・残念だった点・気になった点に分けてまとめました。
良い点
- アウトカメラ映像をリアルタイムで確認できる
iPhoneで映像している映像をリアルタイムでモニターに映せるため、構図やピントをその場で確認できます。俯瞰撮影や手元の操作シーン、自撮りなど、構図にこだわりたい撮影でとても便利です。 - MagSafe対応で着脱が楽ちん
MagSafeに対応しており、iPhoneへの装着や取り外しが楽ちんです。手間がかからず、スムーズに撮影を始められます。 - 軽量・コンパクトで持ち運びしやすい
約104gと軽量で、サイズもコンパクト。バッグに入れてもかさばらず、気軽に持ち出せます。 - 有線接続なら4K30pでも安定表示
USB-C経由の有線接続なら、4K30p撮影時でも遅延がほとんどなく、安心して映像を確認できました。動作確認したのは iPhone 16 Pro(iOS 18.6)。他の機種や、他のOSのバージョンでも同様に動作するかは不明です。 - バッテリーもちが良い
有線で4K30p撮影を行った際に約1時間40分バッテリーがもちました。撮影終了時、iPhoneのバッテリーが約10%だったので実用的だと感じます。
(ちなみに、撮影開始時のiPhoneの充電は約90%程度)
残念な点
- 無線接続時は不安定?
フルHD60pや4K30pでの撮影時は遅延が発生したり、しなかったり、その時々で動作が異なりました。無線接続時でも4K30pでほぼ遅延がなく撮影ができたこともありますが、毎回安定した撮影を求めるなら有線接続が無難です。 - 有線接続でも4K60pの撮影はきつい
有線接続でも4K60pでは表示にタイムラグがあり、実用は難しそうです。4K撮影時は有線で接続して30pに抑えるのが現実的な運用方法になります。 - Android端末では非対応の可能性あり
Google Pixel 7では動作しませんでした。Androidで使用する場合は、自身のデバイスで動作するか購入前に確認したほうが良いと思います。 - 動画撮影中はバッテリー残量が確認できない(iPhone & モニター)
iPhoneのバッテリー残量が確認できないのは、iPhoneのUIの問題になります。iPhoneの純正カメラを利用すると、カメラ起動中にiPhoneのバッテリー残量が表示されません…。また、モニターの方も、iPhoneと接続するとバッテリー残量が確認できません。そのため、長時間の撮影前には、iPhone&モニターの両方をしっかり充電しておく必要があります。
気になる点
- 画面サイズとピントの確認精度
画面サイズが小さいので、被写体が小さいとピント確認が難しいです。 - 画面の明るさが調整できない
ディスプレイの明るさが固定で変更できません。結構明るいので、夜もしくは暗い場所での使用では画面が眩しく感じます。前作では明るさ調節ができたので、この点は残念です。 - ワイヤレス接続時の通信はモバイル回線を使用する
モニターと iPhone をワイヤレス接続する際は、Wi-Fiを使用します。そのため、ワイヤレス接続中のインターネット接続は、モバイル回線を利用することになります。撮影しながらネットを利用するなら人は、この点は知っておいたほうが良いかもしれません。 - 日本語のマニュアルが付属していない
英語と中国語の説明書のみですが、画面表示と手順は直感的なので、特に迷うことはありませんでした。
前モデル(VL-PH01 Max)との比較
VL-PH02 Maxは、前モデル(VL-PH01 Max)からいくつかの重要な改良が加えられています。特にMagSafe対応やiOS18での有線接続対応など、使い勝手が大きく向上しました。
項目 | VL-PH01 Max(前モデル) | VL-PH02 Max(本製品) |
---|---|---|
スマホとの固定 | 専用のホルダー | MagSafe対応 |
有線接続 | iOS17のみ | iOS18対応 ※ iPhone 16 Proで動作確認済み。他の機種での動作は不明 |
リモコン | 分離式Bluetoothリモコン | 分離式Bluetoothリモコン 本体内蔵のBluetoothリモコン |
端子 | USB Type-C | USB Type-C |
今回のモデルでは、特にMagSafe対応になったことが使用感の面で大きく進化しています。前モデルのように専用ホルダーが必須ではないので、iPhoneユーザーにとってはかなり使いやすくなった印象です。
セットアップ方法
VL-PH02 Maxは、以下の2つの方法でiPhoneと接続できるので順番にセットアップ方法を確認します。
- ワイヤレス接続(Wi-Fi接続)
- 有線接続(4K30p対応)
※「iPhone 16 Pro(iOS18.6)」で有線接続の動作確認を行いました。他のモデル、他のバージョンでも動作するかは不明です。
ワイヤレス接続の手順
STEP 1:電源を入れる
本体の電源ボタンを長押しして起動します。
STEP 2:言語を選ぶ
起動後、言語選択画面が表示されます。「English」を選択して進みます。
※日本語には対応していません。

STEP 3:Bluetoothペアリング
モニターに搭載されているシャッターボタンを使うには、iPhoneとモニターをBluetooth接続する必要があります。ここでは、その設定を行います。シャッターボタンを利用しない人は、ここの手順は飛ばしてしまってもOKです。
- iPhoneの「設定」アプリを起動
- Bluetoothをタップ
- その他のデバイスに表示される「PH02(BLE)」をタップ
- ペアリング確認画面が表示されたら「ペアリング」を選択
- PH02(BLE)の右側に「接続済み」と表示されれば完了





これで、モニター本体のシャッターボタンでiPhoneのカメラ操作が可能になります。
STEP 4:画面をミラーリングする
iPhoneの画面をモニターに表示します。
- モニターに表示されたQRコードをiPhoneのカメラで読み取り、表示されたリンクをタップ
- 「接続」を選択
- 画面上部から下に引っ張り
- コントロールセンターの「画面ミラーリング」をタップ
- 画面に表示されているデバイス名と同じものを選択
- 接続が完了すると、iPhoneの画面がモニターにリアルタイムで表示されます。






撮影終了時の操作
- コントロールセンターを表示
- 「画面ミラーリング」をタップ
- 「ミラーリングを停止」を選択
- 最後にモニター本体の電源をオフにします
有線接続の手順
有線接続のやり方はとてもシンプルです。
- モニターの電源を入れる
- USB-Cケーブルで、iPhoneとモニターを接続する
接続が完了すると、iPhoneの画面が自動的にモニターに表示されます。
特別な設定は必要ありません。

まとめ:VL-PH02 Maxはこんな人におすすめ
- iPhoneで自撮り、俯瞰撮影、手元撮影をよくする人
- iPhoneで撮影中の映像をリアルタイムで確認できる小さなモニターが欲しい
- 4K30pの撮影時に安定したモニターができる商品が欲しい
- コスパの良いiPhone用のモニターを探している
- iPhoneを活用して写真や動画をバリバリ撮りたい人
今回紹介した商品
King Ma(VL-PH02 Max)

レビュー動画を準備中
レビュー動画を準備中。
(※動画公開後にリンクを掲載予定)
最後に一言(まとめ)
VL-PH02 Maxは、「iPhoneでしっかり構図を確認しながら撮影したいけど、大げさな機材は避けたい」という方にぴったりのモニターです。
MagSafe対応や有線接続による安定性など、実用面での進化もしっかり感じられました。価格も1万円前後と手頃で、動画撮影のクオリティをワンランク上げてくれる製品だと思います。
万人向けとは言えませんが、
- iPhoneでVlogを撮る方
- 商品レビューや手元撮影が多い方
- 自撮りの構図にこだわりたい方
これらに当てはまる方には、十分価値のあるアイテムだと感じました。
今回紹介した商品
