1万円以下で手に入るスマートバンド「HUAWEI Band 11」を、Google Pixel 7とペアリングして約2週間使い込みました。
HUAWEI Band 11は、通知機能や健康管理といった基本をしっかり押さえたコスパの良い製品ですが、Pixelユーザー視点では気になる点もいくつかあります。
このレビュー記事では、実機を使用して分かった「良い点」「気になる点」を全てお伝えします。カタログスペックだけでは分からない情報もまとめました。購入を検討しているPixelユーザーの方は、ぜひ参考にしてください。
HUAWEI Band 11のスペック概要
HUAWEI Band 11の主な仕様は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格(税込) | 8,580円 |
| ディスプレイ | 1.62インチ AMOLED(286×482ピクセル / 347 PPI) |
| 最大輝度 | 約1,500nit |
| サイズ | 約42.6×約28.2×約8.99mm |
| 重量 | 約17g(ベルトなし) |
| バッテリー | 300mAh(公称:通常使用 約14日 / AOD使用時 約3日) |
| 防水 | 5ATM |
| 対応OS | Android 9.0以上 / iOS 13.0以上 |
| ケース素材 | アルミニウム合金(ブラックのみポリマーケースもあり) |
| ベルト素材 | フルオロエラストマー |
| カラー展開 | ブラック / ホワイト / パープル / ベージュ / グリーン |
HUAWEI Band 11 と Pro版の違い
GPSの有無と画面の明るさで迷う方も多いと思うので、無印モデルとPro版の違いを比較表にまとめました。
![]() HUAWEI Band 11 | ![]() HUAWEI Band 11 Pro | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 8,580円 | 11,880円 |
| GPS(衛星測位) | 非搭載 (スマホのGPSを利用) | 搭載 (バンド単体でルート記録可能) |
| 最大輝度 | 約1,500nit | 約2,000nit |
| 重量 | 約17g | 約18g |
価格差は約3,300円。バンド単体でルートを記録したい方や、より明るい画面を求める方はPro版がおすすめです。運動時にスマホを持ち歩く方であれば、無印モデルで十分です。
購入前にPixelユーザーが知っておきたいこと
できること/できないこと
通知確認や健康管理など基本的な機能は利用できますが、低価格帯の製品なので決済や通話などには対応していません。
公式アプリはGoogle Play ストアからインストールできない
HUAWEI Band 11を使うには「HUAWEI Health(HUAWEIヘルスケア)」アプリが必要ですが、Google Playストアには公開されていません。HUAWEI公式サイトからAPKをダウンロードして直接インストールする必要があります。
インストールの流れ
- 本体の電源を入れてQRコードをスキャン
- HUAWEI公式サイトからAPKをダウンロード
- Androidのセキュリティ警告が表示されるので、提供元不明アプリを許可してインストール
少し特殊な手順ですが、実際の操作は5分〜10分程度で完了します。また付属の設定ガイドには画像付きの説明があるので、初めてHUAWEI製品を利用する人でも比較的スムーズに進められると思います。
ただ、この手順に抵抗がある方は、Google PlayストアからアプリをインストールできるXiaomiやAmazfitのスマートバンドも選択肢に入れてみてください。
別ブログで「Xiaomi Smart Band 10」のレビューもしています。iPhoneでのレビューですが、参考になる部分はあるかと思います。
【正直レビュー】Xiaomi Smart Band 10は買うべき?iPhoneユーザーが1ヶ月使ってわかったメリット・デメリット
HUAWEI Band 11の通知機能|Pixel での実際の挙動
受け取れる通知/表示のされ方
LINE・電話・Gmailなど、アプリ通知が手元で確認できます。通知はアプリ別に表示され、受信件数も確認可能です。

通知の受け取りはアプリ別にオン・オフをコントロールできます。不要な通知はOFFにしておけば、必要な通知だけを受け取れます。

着信通知: 電話着信時にはバンドが振動し、相手の情報が表示されます。バンド側から着信拒否も可能です。吹き出しアイコンをタップして定型文で返信することもできます(着信中は振動し続けます)。

LINE通知: テキストメッセージはしっかり内容が表示されます。スタンプや写真を受信した場合は「スタンプを送信しました」「写真を送信しました」という表示になり、内容の確認にはスマホが必要です。

LINE返信:定型文での返信も可能です。定型文はHUAWEIヘルスケアアプリから自由に作成・編集できます(文字数制限あり)。

LINE通話の着信(⚠ 注意点あり): 着信時に一瞬だけ相手の名前が表示されますが、すぐに「不明な番号」という表示に切り替わります。着信中はバイブレーションが続くので通知自体には気づけますが、最初の表示を見逃すと誰からの連絡か分からず、結局スマホで確認することになります。なお、電話アプリの着信ではこの問題は発生しません。

通知アイコンの問題(Android環境)
通知機能で気になったのが、アプリアイコンの表示です。
LINEなど公式アイコンが表示されるアプリもありますが、多くのアプリではHUAWEI独自の汎用アイコンで表示されます。そのため、通知をパッと見ただけでは、どのアプリの通知なのか判別しにくいです。下の画像では、Yahooメール・note・Amazonなどが全て同じアイコンで表示されています。

さらに注意が必要なのが、汎用アイコンで表示される通知は、どれか一つでも削除すると、同じアイコンで表示される他のアプリの通知もまとめて削除されてしまうという点です。異なるアプリの通知であっても、汎用アイコンで表示されるものは「同じアプリ」として扱われてしまうようです。

通知を頻繁にチェックする方にとっては、この挙動はストレスに感じるかもしれません。
接続の安定性
Bluetooth接続の安定性は良好でした。約2週間の使用中、Pixel 7との接続が頻繁に切れるようなことはありませんでした。
HUAWEI Band 11の着け心地・デザイン
装着感と重量
バンドの重量は約30gと軽量で、就寝時に着けたまま寝ても気にならないレベルです。

毎日睡眠記録を取るのであれば、個人的にはこれくらいのサイズ感がベストだと思います。これ以上大きくなると、就寝時に気になる方が増えてくるのではないでしょうか。
デザインとカラーバリエーション
5色展開で、今回レビューしたブラックはアルミニウム合金ケースを採用しています。
無印モデルでも質感は十分で、Pro版と比べてもチープさは感じません。前モデル(Band 10)と比べると側面が丸みを帯びたデザインに変わっており、腕に馴染みやすくなっています。
HUAWEI Band 11のディスプレイ性能
屋外での視認性
1.62インチのAMOLEDディスプレイは、前モデル(HUAWEI Band 10)から表示領域が約27%拡大しました。最大輝度は約1,500nitで、晴天の直射日光下でも問題なく視認できます。

常時表示(AOD)とウォッチフェイス
AOD(常時表示)に対応しており、腕を持ち上げなくても時刻を確認できます。ただし、AODを有効にするとバッテリー消費が大きくなります(実測データは後述)。

ウォッチフェイスは100種類以上(無料/有料)あり、HUAWEIヘルスケアアプリから変更可能です。スマホに保存してある写真や画像から、オリジナルの文字盤を自作することもできます。
健康管理機能
睡眠モニタリング
深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠・覚醒を自動で記録し、バンド本体で確認したり、HUAWEIヘルスケアアプリで詳しいデータを管理したりすることができます。睡眠中の呼吸乱れ検知にも対応しています。
下の画像は、バンド本体で睡眠データを確認しているところです。

心拍数・血中酸素(SpO2)
心拍数や血中酸素レベルは24時間モニタリングに対応しています。あらかじめ基準値を設定しておくと、範囲から外れた場合にアラートで知らせてくれます。
心拍数

血中酸素レベル

情緒モニタリング
感情の変化を可視化する機能です。12種類の花びらや花の色(オレンジ・緑・紫)で、現在の感情を視覚的に確認できます。

HUAWEI Band 11のワークアウト機能
100種類以上のワークアウトに対応しており、ウォーキング、ランニングなどの日常的な運動を記録できます。
ルート記録の注意点(⚠ GPS非搭載)
HUAWEI Band 11にはGPSが搭載されていないため、屋外でルートを記録するにはスマホのGPSを利用する必要があります。
さらに重要なのが、ルートを記録するにはHUAWEIヘルスケアアプリ側からワークアウトを開始する必要があるという点です。バンド本体からワークアウトを開始した場合、スマホを持っていてもルートは記録されませんでした。
アプリからワークアウトを開始すると「ルート」という項目が追加され、位置情報が記録されます(下の画像)。バンドから開始した場合は「ルート」の項目自体が表示されません。

HUAWEI Band 11のバッテリー持ち・充電速度【実測データ】
バッテリー持ちの実測
公称では通常使用で約14日間、AOD使用時で約3日間とされています。以下は実際に計測した結果です。
計測条件
- AOD有効
- 健康管理系すべて有効(心拍数・血中酸素・情緒・睡眠)
- 通知の鳴動制限(22:00〜7:00)
- スリープモード(23:00〜7:00)
- アラーム1個(毎日7時)
実測結果:AOD有効で約5日間のバッテリー持ち(1日あたり約20%消費)
| 経過日数 | バッテリー残量 | 前日からの減り |
|---|---|---|
| 0日目 | 100% | ― |
| 1日後 | 84% | -16% |
| 2日後 | 63% | -21% |
| 3日後 | 42% | -21% |
| 4日後 | 21% | -21% |
| 5日後 | 2% | -19% |
公称の「AOD使用時 約3日」を上回る結果でした。私の使い方であれば、週に1回程度の充電で運用できます。AODをオフにすれば、さらにバッテリーは持つはずです。
充電速度の実測
充電はマグネット式の専用ケーブル(USB Type-A)を使用します。残量2%からフル充電までの実測結果は以下のとおりです。
| 経過時間 | バッテリー残量 | 増加量 |
|---|---|---|
| 0分 | 2% | ― |
| 5分 | 16% | +14% |
| 10分 | 30% | +14% |
| 20分 | 57% | +27% |
| 30分 | 80% | +23% |
| 40分 | 94% | +14% |
| 50分 | 100% | +6% |
約50分で2%→100%のフル充電が完了しました。
30分で80%まで回復するので、朝の支度中やお風呂の時間にサッと充電すれば、日常的にバッテリー切れで困ることはなさそうです。
HUAWEI Band 11のその他の便利機能|Pixel 7での動作確認
HUAWEI Band 11には日常で役立つ機能がいくつか搭載されています。実際にPixel 7とペアリングした環境で一つずつ動作を確認しました。
- 音楽操作
- リモートシャッター
- 天気
- カレンダー
- アラーム
- タイマー
- ストップウォッチ
- 懐中電灯
- 電卓
- コンパス
- スマホを探す
- 呼吸エクササイズ
Pixel 7で問題なく動作した機能
音楽操作
スマホで再生中の音楽を、バンドから再生/停止・曲送り/曲戻し・音量調整が可能。アーティスト名と曲名が表示されます。
天気
現在地の気温・天気・24時間予報・8日間予報に加え、紫外線・湿度・風速・日の出日の入りなども確認できます。
ただし、HUAWEIヘルスケアアプリの位置情報権限で「正確な位置情報」を有効にしておく必要があります。
カレンダー
Googleカレンダーと同期可能。
Googleカレンダーに登録したタイトル・時刻・説明欄の内容が表示され、通知もバンドに届きます。
なおGoogleカレンダーと同期するには、HUAWEIヘルスケアアプリにカレンダーへのアクセス権限を与えておく必要があります。
アラーム
最大40件まで登録可能。
バンド本体から直接作成でき、曜日指定や1回限りの設定が選べます。スヌーズ(10分後に再通知)にも対応。
タイマー
プリセット(1分・3分・5分・10分・15分・30分・1時間・2時間)のほか、カスタムで最長23時間59分59秒まで設定可能。バックグラウンドでも動作します。
複数のタイマー起動には非対応。
ストップウォッチ
スプリットタイムに対応。
懐中電灯
画面全体を点灯することで懐中電灯的な使い方が可能。色の変更や点滅速度の設定も可能。
電卓
四則演算とパーセント計算に対応。
コンパス
方角を確認できます。
呼吸エクササイズ
「バランス」と「ストレス緩和」の2メニュー。
画面の表示とバイブレーションに合わせて呼吸を整える機能で、エクササイズ後には心拍数や実施時間が記録されます。
Pixel 7で制限がある・動作しない機能
リモートシャッター
EMUI 8.1またはiOS 13.0以降のスマホのみ対応。
Pixel 7では動作しませんでした。バンド側でシャッターボタンを押してもPixelのカメラは無反応です。
スマホを探す
バンドからスマホを鳴らす機能ですが、Pixel 7ではサイレントモードがオンだとスマホから音が鳴りませんでした。
さらに、サイレントモードがオフでもメディア音量がゼロだと鳴らないという挙動を確認しています。
HUAWEI Band 11のデメリット・注意点まとめ
ここまでのレビューで触れた注意点を改めてまとめます。
- HUAWEIヘルスケアアプリがPlayストアにない
— 詳細はこちら - 通知アイコンの問題
多くのアプリが汎用アイコンで表示され、通知の判別や削除に支障がある
— 詳細はこちら - LINE通話の着信表示が一瞬で切り替わる
— 詳細はこちら - リモートシャッターがPixelでは使えない
— 詳細はこちら - スマホを探す機能がサイレントモード時に使えない
— 詳細はこちら - 電子決済は非対応
- Bluetooth通話は非対応
HUAWEI Band 11はどんな人に合う?
HUAWEI Band 11をおすすめできる人
- 1万円以下で健康管理・睡眠記録を始めたい方 — 心拍数・血中酸素・睡眠モニタリングなど、基本的な機能は一通り揃っています
- 軽くて小さいバンドを探している方 — 約17gの軽さは就寝時でもストレスなし。スマートウォッチの重さが苦手な方にも向いています
- コスパ重視の方 — 8,580円(1年使用で1日あたり約24円)で、通知確認から健康管理まで幅広くカバーできます
- セットアップの手間を許容できる方 — Playストア外からのアプリインストールに抵抗がなければ、それ以降の使い勝手は快適です
別の選択肢を検討した方がいい人
- 初期設定を簡単に済ませたい方 — Playストアからアプリをインストールできる製品(Xiaomi Smart Band 10 など)がおすすめです
- 通知機能を重視する方 — アイコンの問題やLINE通話の表示など、通知周りに制限があります
- 電子決済や通話機能を使いたい方 — より上位のスマートウォッチが必要です
- GPS内蔵でスマホなしでルートを記録したい方 — HUAWEI Band 11 Pro、またはGPS搭載のスマートウォッチを検討してください
まとめ
HUAWEI Band 11は、1万円以下という価格で「通知確認」「健康管理」「睡眠記録」を一通りこなせるコストパフォーマンスの高いスマートバンドです。
約17gの軽さは一日中着けていても全く気にならないレベルで、睡眠記録や歩数管理を気軽に始めたい方には良い選択肢になります。バッテリーもAOD有効の状態で約5日間持ち、充電も50分でフル充電が完了するため、運用面での不便さはほとんど感じませんでした。
ただし、Pixelユーザーにとってはアプリのインストール方法や通知アイコンの問題など、購入前に把握しておきたい点があるのも事実です。この記事で挙げた注意点を確認したうえで、ご自身の使い方に合うかどうかを判断していただければと思います。
動画レビュー
初回レビュー環境
- スマートフォン:Google Pixel 7
- Android バージョン:16
- HUAWEIヘルスケアアプリ バージョン:16.1.1.320
- HUAWEI Band 11(HarmonyOS):6.0.0.118
※本記事はAndroid(Google Pixel 7)環境でのレビューです。iOSや他のAndroid端末では動作が異なる場合があります。


